記事タイトル:冬の矯正生活を快適に!「乾燥」と「口内トラブル」を防ぐ3つの対策
投稿日:2025年12月12日
カテゴリ:院長ブログ
ホームページをご覧の皆様こんにちは。院長の内田です。
今回は、本格的な寒さを迎えるこれからの時期に知っておいていただきたい「冬の矯正治療中のケア」について書いていきたいと思います。
結論からお伝えしますと、冬の「乾燥」は矯正中の天敵です。唾液が減ることで、装置による口内炎やむし歯のリスクが高まるため、普段以上の「保湿」と「水分補給」が重要になります。
本記事では、
なぜ冬は口内トラブルが増えるのか今日からできる具体的な乾燥対策インフルエンザ・風邪シーズンの衛生管理の3つに分けて、快適な冬を過ごすためのポイントをご説明してまいります。
よくあるご質問・お悩み
「最近、唇が切れて装置に引っかかりやすくなりました」
「朝起きると、口の中がカラカラで装置が張り付く感じがします」
「口内炎がなかなか治りません」
12月から1月にかけて、港区にお勤めの方や住民の方から、このようなご相談が急増します。
オフィスやマンションの気密性が高い都心部では、暖房による「乾燥」の影響を強く受けやすいためです。
・ポイント1:なぜ冬はトラブルが増える?
冬に矯正中のトラブル(特に痛みや不快感)が増える主な原因は、**「唾液の減少」と「粘膜の乾燥」**にあります。
通常、お口の中は唾液によって守られており、装置と粘膜の間の潤滑油のような役割を果たしています。
しかし、空気が乾燥して唾液が減ると、以下のような悪循環が生まれます。
摩擦の増加: 装置が直接頬や唇の内側に擦れやすくなり、口内炎(傷)ができやすくなる自浄作用の低下: 汚れを洗い流す力が弱まり、むし歯や歯周病のリスクが上がる口臭の悪化: 菌が繁殖しやすくなる「なんだか最近、装置が痛いな」と感じたら、それは装置の調整のせいではなく、乾燥が原因かもしれません。
・ポイント2:今日からできる乾燥対策
こまめな水分補給(「水」がベスト)コーヒーや紅茶(カフェインを含むもの)は利尿作用があり、かえって水分を排出してしまうことがあります。
デスクワーク中も、意識的に常温のお水などを少しずつ飲むよう心がけてください。
リップクリームの活用唇が乾燥してひび割れると、そこに矯正装置が引っかかりやすくなります。
ワセリンや保湿力の高いリップクリームを厚めに塗って、唇を保護してください。
就寝時の加湿寝ている間は唾液の分泌が減ります。特に口呼吸の癖がある方は要注意です。
加湿器を活用したり、マスクをして寝るなどして、朝起きた時の口の不快感を防ぎましょう。
・ポイント3:感染症シーズンの衛生管理
冬はインフルエンザや風邪が流行する季節でもあります。
特に**マウスピース矯正(インビザラインなど)**の方は、食事のたびに指を口に入れて装置を付け外しするため、手洗いの徹底が何より重要です。
• 取り外す前には必ず石鹸で手を洗う
• 外した装置も流水で洗う
これを徹底するだけで、感染症のリスクを下げることができます。
体調を崩すと免疫力が下がり、歯ぐきの腫れや口内炎にもつながりますので、体調管理も矯正治療の一環とお考えいただければと思います。
※冬の矯正治療における注意点(リスク・副作用)
乾燥しやすい季節特有のリスクについてもお伝えしておきます。
• 口内炎の多発・悪化
乾燥により粘膜が弱くなり、装置が当たる部分が口内炎になりやすくなります。治りも遅くなる傾向があります。
• むし歯・歯周病リスクの上昇
唾液減少により自浄作用が低下するため、普段以上に丁寧な歯磨きが必要です。
※治療結果や症状の出方には個人差があり、すべての方に同じリスクが生じるわけではありません。
よくあるご質問
Q. 口内炎ができて痛いです。どうすればいいですか?
A. 装置が当たって痛い場合は、お渡ししている「矯正用ワックス」で装置をカバーしてください。
また、乾燥を防ぐためにうがい薬を使用したり、痛みが強い場合は塗り薬を処方することも可能ですので、我慢せずにご相談ください。
Q. 冬場、マウスピースのお手入れでお湯を使ってもいいですか?
A. 熱湯は絶対に使わないでください。
マウスピースは熱に弱く、変形してしまう恐れがあります。洗う際は、冷たい水かぬるま湯(人肌程度)を使用してください。
まとめ
本記事のポイントをまとめます。
• 冬の口内トラブルの多くは「乾燥」と「唾液不足」が原因です
• こまめな水分補給と加湿、リップクリームでの保護が効果的です
• 感染症対策として、装置を触る前の手洗いを徹底しましょう
「お口の乾燥」は、不快感だけでなく、むし歯のリスクも高めてしまいます。
冬も快適に矯正ライフを過ごせるよう、ぜひ今日から保湿ケアを取り入れてみてください。
本記事の内容は、一般的な矯正治療に関する情報提供を目的としたものです。
お一人おひとりのお口の状態やご希望により、最適な治療法は異なります。
また、治療結果には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。
詳細は診察時に直接ご相談いただければと思います。
港区で矯正歯科をお探しの方は、UC矯正歯科クリニック麻布十番へご連絡ください。
初診相談、セカンドオピニオンも無料で承っております。
■ 他の記事を読む■


